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by TaMa

「真夜中のカーボーイ」「シリアスマン」

Category: 映画   Tagged: 映画:ドラマ  映画:コメディ  
今更なんですけど、アメリカン・ニュー・シネマの傑作と謳われる「真夜中のカーボーイ」を観ました。

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(2004/02/20)
ジョン・ボイド、ダスティン・ホフマン 他

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この映画の良さは多分いろんな人が語っているでしょうから、実は書くこともあまりないのだけど。
ダスティン・ホフマンは言わずもがななんだけど、ジョン・ヴォイドがあんなにも素晴らしいとは思わなくて、まさに目からウロコでした。
テキサスの田舎者であるジョーの夢も、お人好しも、単細胞も、カッコ悪さも、苦痛も、愛情も、全部ヴォイドが語ってくれてます。マイアミ行のバスの中、周りの人々の視線を、二人で受け止めようとするようにリコの肩を抱くジョーのあの表情、あれを見ただけでも価値はありました。戸惑いと無力感が入り混じりながら、だけど完全な絶望でないのは、マイアミの光のせいでしょうか。
私はアメリカン・ニュー・シネマとカテゴライズされる映画を観ると、何故か日本の絶望マンガ「同棲時代」を思い出すのだけど。どっちも絶望的で、刹那的で、大きな世界の中の孤立した人々だからかな。
それはともかく、アンジーのパパって印象が強くて、最近はヘビハンターやら「24」やらの印象しかないヴォイドって、やっぱり凄い役者だったのねと頷く1本です。
そうそう、ヴォイドといえば、大好きな映画「暴走機関車」。当時は黒澤明原案ということで話題になりましたね。私はクロサワ映画を観ないので、監督云々は語れませんが、ヴォイド扮するマニーの、四の五の言わない漢気が絶妙な映画でした。あの手の漢が主役になる骨太な映画はもう作られないのかなぁ。


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「シリアスマン」
コーエン兄弟の映画って実はあまり観てないくて。アカデミーで絶賛された「ノーカントリー」「バートン・フィンク」など、さすがに有名どころは押さえておりますが、どっちかというと「ビック・リボウスキ」や「オー・ブラザー」のように、力を抜いた不条理コメディの方が好きかもしれないです。
ユダヤコミュニティーに暮らす大学教授に降りかかるたくさんの不幸。始まりも突飛ならぶった切ったようなラストも印象的。戒律が厳しいユダヤ教徒も、私生活の悩みは一緒なんだね、なんてしょーもないこと思ってしまいました。コーエン兄弟の看板がなかったら多分観なかったでしょうが、淡々としながらも引き込まれてしまうのは、さすがってことなんでしょう。
そうそう、主役のラリーを演じたのは、「ボードウォーク・エンパイア」でNYのマフィア・ロススタインさんでお馴染になったマイケル・スタールバーグ。L&O本家でも、弁護士役で出演しておりました。この人、舞台では有名な役者さんのようで、それぞれの役で印象をころころ変える、かなりのカメレオン俳優ですよ。

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ケーブルにて海外ドラマ・映画視聴してます。

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